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アラサー女子 アイルランド生活 体験記♬

大阪府北部地震〜ワーホリ中に震災にあいました〜

2018年 6月18日 日本時間7時58分
大阪府 高槻市震源とする
マグニチュード 6.1 震度 6弱 の地震
襲われました。


私の生まれ育った街に、大きな地震が襲いました。

 

私の両親や親戚、友人や大切な人達、
思い出のたくさん詰まった街に
大きな地震が襲いました。

 

この時、私はアイルランドでした。


時差は日本よりマイナス8時間。
アイルランドではちょうど日付が18日に変わった頃でした。

 

私はこの時、
翌朝も仕事が早いこともあり、就寝についていました。

 

震災に気づいたのは

起床した6時頃
日本時間の午後2時頃でした。

 

こんなときに限って、
スマホの充電が落ちていました。


起床したあと充電をすると
ラインのアプリケーションに
弟から


「高槻 震度6弱 地震」とのラインメッセージ。


スマホを持っている手が震えました。

 

そして、
緊急事態を知らせるTVニュースが
動画として添付されていました。

 

私の中で、
1番恐れていた

1番起こって欲しくない出来事が

日本の

大切な故郷で起こってしまいました。

 

動揺しながら、まず弟に電話。


弟も、高槻の実家の両親も無事で大丈夫だと。

家族の安否を確認し

少しホッとしましたが
実家への電話はつながらず
まだまだ動揺が隠せません。

 

私は動揺したまま
ひとまずアルバイト先へ向かいました。

 

レストランのアルバイト。
朝のブレックファストの仕事をこなしながら、いろんなことを考えました。

 

意外とこのとき頭は冷静でした。

 

「こんなときどうするべきなのか…」

 

大切な人のいる

大切な故郷が
地震に襲われ、被害にあっている。

 

しかし
今私は遠く離れたアイルランドにいる。

 

帰るべきなのか。
もう少し様子を見るべきなのか。
今から帰るなら
何時の飛行機に乗れるのだろうか…

 

ホームシックなこともあり、
正直
帰りたいとは思っていました。

しかし、
こんな形での帰国は望んでいなかった。

 

日本で地震が起きたことは
まだアイルランドには伝わっていない。

 

こっそりトイレで
高槻の実家に電話をかけてみた。

 

弱々しい母の声。
しかし
その中でも気丈に振舞っているのがわかった。

 

私達は
阪神大震災も経験した。

 

動揺しても動転しても、
どうにもならないこと。

 

冷静を保って、次何をするべきかというのが必然的にわかっているのは
阪神大震災の教訓かもしれない。

 

家の被害状況や家族親戚の安否確認など
改めて確認し、安心した。

 

ガスと水道は使えないが、被害はかなり少ないとのこと。

 

しかし
それだけでは安心できず
「一時帰国しようか?」と、声をかけると
「大丈夫だよ。でも今夜寝るのが不安だ」
と。

 

ひとまず
仕事中だということもあり、
安否の確認をした私は仕事へと戻った。

 

朝のブレックファストのレストランの
仕事が終わり、寮に戻った私は

情報収集と友人らの安否の確認を
急いで行いました。

 

パソコン、片手にスマホ

 

このような時、SNSがあってよかったと実感。

 

大まかな様子が見えてきた。

 

燃える家
道路から吹き出す水
倒れた電柱

 

見慣れた街並みが、大変なことになっていた。

 

今度は父に電話をかけた。


私が一時帰国しようかと
母に言ったことによって
父は尚更気丈にふるまっていた。

 

「ガスと水が使えないが、

ただそれだけで何も変わりないよ。

あと1週間もすれば、いつもの日常に戻るから」

 

そんな父から私への気づかい・優しさ。


さらに何も出来ない自分への不甲斐なさを感じた。

 

時間が経って、落ちついてくると
SNSでの情報交換も頻繁になり、
さらに状況が見えてくる。

 

なんでこんなときに、

私は何も出来ないのだろ。

 

何も出来なくてごめん…

 

自分の無力さをつくづくと感じ
なんとも言えない気持ちでした。

 

海外で生活するということは
ただいいことばかりではなく

地震や災害、
または親や知人に何かあったときにも
すぐ側にいることが出来ない。

 

これが海外生活する人にとって
きってもきれない問題であり、悩みなんだと痛感しました。

 

後に知人の方にこのやり切れない気持ちを伝えると

 

これもひとつ
日本を出ないとわからなかったこと。
よい経験 よい学びなのだと。

 

その言葉に

どうにも出来ない歯がゆさから
救われた思いです。

 

私は今回の経験で、
もし
自分の家族や知人に何か起こったとき
側にいれないことを
すごく後悔しました。

 

会いたい人には
会いたいときに会いに行こう。

 

明日が絶対くるなんて保証はないから。


今回の震災の件で
やはり私は
日本の大切な人たちのそばで
暮らして行こうと決めました。

 

 

 

 

 

 

ちなみに

このように被災した場合の一時帰国に

留学保険は適用外だそうです。

(親族に不幸があった場合は適用)

 

地震や自然災害の多い日本。

 

このあたりの保険制度も、

もっと柔軟に対応ができるようになることを

今後の皆さんが安心して留学生活をおくるためにも望んでいます。